にす記

文脈とかないです

ガーデン

 

感じたことは、やはり文字にして残しておかないと、消えてしまう。僕はいつも消えることを恐れるので、恐れつつ、畏れ多くも、書き残しておかなければいけない。

 

 

良い本を読んだ。

 

「ガーデン」著・近藤史恵

 

火夜という女を中心とした、ダークな恋愛ミステリ

 

「好きな人がいる。だから殺さなければならない」

火夜の言葉である。歪んだ愛情であろう。だがそれもまた彼女の魅力であり、在り方であり、人を惹きつける。 

 

人は愛を以って魅力を感じることが多い。誰かを愛している人、誰かに愛されている人を見ると、魅力に溢れている。それが例え、歪んでいたとしても。

 

もし僕が火夜に出会っていたなら、きっと彼女を愛したであろう。でも僕はうまく人を愛することができない。というかできた試しがない。人の為に生きると、自身が消失してしまう気がして、踏み出せない。しかし消失させてまで人を愛し、幽霊のように生きる人生に憧れを抱く。

 

 

死ぬまで人を愛し続けることなどできない。人を本当に愛した時点で死んでいるからだ。しかしそういうところに、人の魅力を感じてしまうのだ。

 

 

主観的でエゴイスティックな自分を殺すことが、僕の夢だ。

 

 

 

 

最後に、でかい犬見た。

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